判例を読む-1「剣道で退学・石頭の学校」

  • 2017.06.05 Monday
  • 19:54

 判例を調べていると、とんでもない事件がよくあります。1996年3月8日にもこんな判決がありました。高校生が体育の必修科目である剣道実技の参加を宗教上の理由から拒否し、進級できず学則による退学処分になり、これが裁判で取り消された事件です。とんでもない学校もあるものです。最高裁は、「公教育の教育課程において、学年に応じた一定の重要な知識、能力等を学生に共通に修得させることが必要であることは、教育水準の確保等の要請から、否定することができず、保健体育科目の履修もその例外ではない。しかし、高等専門学校においては、剣道実技の履修が必須のものとまではいい難く、体育科目による教育目的の達成は、他の体育種目の履修などの代替的方法によってこれを行うことも性質上可能というべきである。」「信仰上の理由による剣道実技の履修拒否の結果として、他の科目では成績優秀であったにもかかわらず、原級留置、退学という事態に追い込まれたものというべきであり、その不利益が極めて大きいことも明らか「代替措置について何ら検討することもなく・・・退学処分をしたという上告人の措置は、・・・社会観念上著しく妥当を欠く処分・・本件各処分は、裁量権の範囲を超える違法なものといわざるを得ない」として、処分を取り消した控訴審の判断を認めました。

 以上の通り最高裁にしては珍しい真面な判決ですが、私は剣道どころか、今の公教育では半強制的にスポーツをやらせていることは憲法違反であり、スポーツが人間の身体、精神、社会生活など総合的に有益であるなどいう科学的証明もないのに学校で一斉にやらせることは即刻やめるべきだと考えます。特に子供には偏ったスポーツの強制ではなく、自分が好きな時に好きなだけ体を動かして遊ぶ環境を整えてやることこそ重要だと思います。プロスポーツ毒されている多くの人にも訴えたい。

 

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